Monday, September 19, 2016 5:44 PM
世界最古の釣り針出土 2万3000年前、巻き貝製
沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡で、世界最古となる約2万3千年前(後期旧石器時代)の釣り針が出土し、県立博物館・美術館(那覇市)が19日発表した。巻き貝製で、旧石器時代の漁労具は国内でも初の発見となり、同館は「陸上での狩猟が中心と考えられていた旧石器時代の新たな一面がうかがえる貴重な資料だ」としている。
釣り針の大きさは1.4センチで、巻き貝の底を割って三日月形にし、磨いて先端が徐々に細くなるようにとがらせていた。同じ地層からは研磨用とみられる砂岩の小片も出土した。
2012年の発掘調査で発見され、地層に含まれる複数の炭を放射性炭素年代測定で分析し年代を特定した。ほかに2万3000〜1万3000年前の未完成の釣り針も見つかった。食料だったとみられる魚の骨や貝、カニなども大量に出土している。(共同)
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