Tuesday, October 22, 2019 10:25 AM

アップル、AV技術を台湾クアンタから調達か

 アップル(Apple)は、自動運転車(autonomous vehicle=AV)または電気自動車(electric vehicle=EV)の技術を台湾のクアンタ・コンピュータ(広達電脳)から供与されているとみられる。

 インターナショナル・ビジネス・タイムズが21日に報じた台湾のデジタイムズ(Digitimes、電子時報)の記事によると、クアンタがアップルに提供しているのは自動運転の関連技術とみられる。クアンタは、自動運転プラットフォームを設計する技術を持っており、自動運転ソリューションをグーグル(Google)にも供給しているとみられる。

 クアンタは最近、自社開発した初のAVを米国内の試験施設内で走らせたばかり。その試験走行の詳細は明らかにされていない。

 アップルとクアンタは、アップル製品の製造に関して2015年から協力関係にある。

 アップルの動向を観察する業界関係者らは、アップルが2025年にAVを発売すると予想している。また、アップルがEVの開発にも取り組んでいることは以前から報じられてきた。EAV(電動AV)の可能性もある。ただ、アップルは自動運転のシステムや技術の開発を重視しており、AVまたはEAVをみずから生産するのではなく、技術を自動車メーカーらに提供する事業モデルを追求している。

 アップル・インサイダー誌が報じたところでは、アップルはAV向けレーダー・システムに関係する技術の特許を2015年に出願している。

 アップルのAV開発計画は「プロジェクト・タイタン(Project Titan)」と呼ばれている。特許申請中のレーダー・システムは、プロジェクト・タイタンの一環として開発されたもよう。

 AVの大部分は、ライダー(LiDAR=Light Detection and Ranging)に代表される各種の検知器に自動運転基幹技術を依存しているが、アップルはライダーではなくレーダーを重視している可能性が高い。

 アップルは、AVの開発計画について明らかにしていない。

https://www.ibtimes.com/apple-car-apple-reportedly-getting-autonomous-driving-solutions-quanta-self-driving-2849645