Wednesday, September 21, 2016 10:22 AM

8月の訪日客204万人 16年、1600万人超す

 観光庁は21日、今年8月に日本を訪れた外国人旅行者は前年同月比12.8%増の推計204万9000人で、8月としては過去最多だったと発表した。1〜8月の累計は前年同期より24.7%多い1606万人となり、年間過去最多を記録した昨年よりも約2カ月早く1500万人を超えた。

 クルーズ船の寄港増や航空路線の拡充に加え、航空会社との共同広告や商談会への出展といった積極的なプロモーションが堅調な増加につながった。ただ、前年同月に比べた伸び率は7月から2カ月連続で10%台にとどまり、50〜60%台だった昨年に比べ大きく鈍化した。

 観光庁の田村明比古長官は記者会見で、円高傾向や中国経済の減速が長引けば、一層の鈍化につながる可能性も「当然ゼロではない」と指摘。(共同)