Thursday, December 05, 2019 9:09 AM

ブリンクAIの新ソフト、低照明時のカメラ性能を向上

 カメラ関連の先進技術を開発するブリンクAI(BlinkAI Technologies、マサチューセッツ州)は、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転向け可視光カメラの性能を高めるソフトウェア・ソリューション「ロードサイト(RoadSight)」を発表した。

 同社のプレスリリースによると、新ソリューションは、特許取得済みの機械学習アルゴリズムとコンピュータービジョンを利用して、従来の画像処理プロセサー(ISP)製品と比べ照明効果を最大500%高めており、暗い状況での運転で物体検出やその他のコンピュータービジョン・タスクを大幅に改善する。また、車内のモニタリング機能を強化し、夜間や早朝の駐車時にサイドやリアカメラの照明を改善する。

 ブリンクAIの創業者であるボー・チュー最高技術責任者(CTO)は「自動車業界は厳しい視覚環境における堅牢なコンピュータービジョンの実現を目指しており、川下部分の知覚タスクの精度を高めるには視覚情報を最大限に収集することが重要。ロードサイトは、従来制限されていたカメラの性能にコスト効率の高いソリューションを提供する」と話している。

 ブリンクAIは、自動車、移動通信、セキュリティ分野で使われるカメラの視認性を向上させる人工知能(AI)ソフトウェアを開発している。同社のソフトウェアはカメラのセンサー機能を強化するため、現実によく見えるようになり、人や物体の検出度が高まる。どんな低照度の状況でも車載カメラの効率を改善できるよう、システム・オン・チップ(SOC)環境を介して車載イメージセンサに円滑に統合できるようになっている。

 同社は現在、自動車メーカーや大手サプライヤーと連携して、低照度時や悪天候時におけるロードサイトの機能を従来車両と自動運転車(AV)の両方でテストしている。