Thursday, December 12, 2019 9:23 AM

ネタニヤフ首相の命運左右 来年3月のイスラエル選挙

 【エルサレム共同】政治混乱が続くイスラエルでは今年2度行われた総選挙を経ても次期政権を樹立できず、史上初となる1年間で3度目の総選挙実施が12日に決まった。来年3月2日の総選挙は収賄罪などで起訴されたネタニヤフ首相の続投の是非が最大の焦点。辞任要求が拡大する強い逆風の中、首相は命運を左右する選挙に臨む。

 9月のやり直し総選挙後、与党の右派「リクード」党首のネタニヤフ氏と、最大野党の中道政党連合「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は、いずれも両党の大連立による次期政権樹立を模索した。だが起訴後も続投を狙う首相と、辞任を求めるガンツ氏の対立が最後まで解けなかった。

 「大連立の協議を拒否された」(ネタニヤフ氏)「首相は刑事訴追免責しか頭にない」(ガンツ氏)。国民が反対する3度目の総選挙を回避できなかったことを巡り、2人は互いを非難した。