Thursday, December 19, 2019 9:24 AM

トランプ氏弾劾上院攻防へ 無罪の公算、民主に反撃

 【ワシントン共同=仲井大祐】トランプ大統領が18日、米史上3人目の弾劾訴追された大統領となり、共和、民主両党の攻防は上院で年明けにも開かれる弾劾裁判に移る。上院は与党共和党が多数派を握り、無罪の公算が大きい。共和党指導部は早期幕引きを模索するが、トランプ氏は来年の大統領選をにらみ野党民主党に反撃する構え。政権奪還を目指す民主党は不当性を追及、支持拡大につなげたい意向だ。

 「過激な左派、何もしない民主党のひどいうそだ。米国、共和党に対する攻撃だ」。トランプ氏は18日、下院の審議が始まると、ツイッターで民主党批判を展開した。

 民主党が多数派の下院と異なり、主導権を握ることができる上院の裁判では無罪だけでなく「完全な潔白」の証明を熱望。バイデン前副大統領(民主党)の息子がウクライナ企業の役員となり高額報酬を得ていたことが「汚職」に当たるとして、バイデン親子を証人に呼ぶことを繰り返し求めており、上院の裁判を「政治劇場」の場にしたい意向だ。