Wednesday, January 08, 2020 9:48 AM

政府、日本人安全確保に全力 首相「事態悪化回避を」

 日本政府は8日、イランによるイラク国内の米軍駐留基地への攻撃を受け、在外日本人の安全確保に全力を挙げた。安倍晋三首相は「さらなる事態の悪化を避けるため、あらゆる外交努力を重ねたい」と官邸で記者団に述べた。

 政府関係者によると、首相は11日から予定していたサウジアラビアなど中東歴訪について、現地情勢を見ながら延期の可否を検討している。海上自衛隊の中東派遣は準備を進める。

 首相は国家安全保障会議(NSC)会合を開催。不測の事態に備えて万全の態勢を取るよう政府内に指示した。政府高官は、米イランの緊張がさらに高まる可能性について「イランによる攻撃の規模や、米側に死者が出るかどうかにもよる」との見方を示した。(共同)