Wednesday, January 08, 2020 9:49 AM

イラン、米に報復攻撃 イラク駐留基地にミサイル

 【テヘラン、ワシントン共同】イランは8日未明(日本時間同日午前)、米軍が駐留するイラクの空軍基地など2拠点を十数発の弾道ミサイルで攻撃した。国営イラン放送や米国防総省が明らかにした。米軍によるイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官殺害に対する報復で両国は全面衝突の危機を迎えた。大規模反撃を警告してきたトランプ大統領は8日に対応策を発表する。

 報復を予告していたイランの最高指導者ハメネイ師は8日の演説で「米国に平手打ちを食らわせた」と述べ、作戦は成功したとの考えを表明した。米軍は中東から追放されるべきだとし「米国はイランを破壊したいと考えている」と強く非難した。一方でザリフ外相は「均衡の取れた自衛措置を実行し完了した」とツイートした。

 米メディアによると、計15発が発射され、中西部アンバル州のアサド空軍基地に10発、北部アルビルの基地に1発が着弾。米側の死者は確認されておらず、米軍が被害状況を調べている。国営イラン放送は多数の無人機やヘリコプターを破壊したと伝えた。タスニム通信などによると、攻撃はイラン時間8日午前1時20分に行われた。