Thursday, January 16, 2020 9:44 AM

連行漁船の「違反確認」 ロシア当局、罰金処分か

 【モスクワ共同】ロシア当局が15日に連行した北海道根室市の歯舞漁協所属のマダラ底はえ縄漁船「第68翔洋丸」について、極東サハリン州の国境警備局は16日、船内から操業日誌に記載されていない漁獲物が見つかり、違反を確認したと明らかにした。船長が罰金処分を科せられる見通し。

 国境警備局が船内を調査したところ、未記載のエイ714キロを発見。日露の漁業協定に違反しているとして、ロシアの法律に基づいて行政事件の捜査を始めた。菅義偉官房長官は16日の記者会見で「人道的観点からも早く帰港できるようロシア側に強く働き掛けていく」と述べた。

 翔洋丸は6人乗りで15日夕、ロシアが主張する排他的経済水域(EEZ)でロシア当局の臨検を受け、国後島の古釜布(ロシア名ユジノクリーリスク)に連行された。