Friday, January 31, 2020 9:28 AM

中国との往来遮断広がる 肺炎感染の拡大を阻止

 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を阻止するため、各国が中国との航空便の運航を取りやめるなど空路や陸路での往来を遮断する動きが広がっている。世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言を受け、感染者が確認されていない国でも警戒が強まった。

 米国務省は30日、中国全土への渡航警戒レベルを最高の「渡航中止・退避勧告」に引き上げたと発表。緊急要員を除く在中国の米大使館と全総領事館の館員や家族の国外退避を許可した。これまで最高レベルは湖北省への渡航のみだった。

 感染者が確認されていないイスラエルは30日、中国からの航空便の乗り入れを当面、禁止すると発表。エルアル・イスラエル航空はテルアビブと北京を結ぶ便の運航を3月25日まで見合わせる。(共同)