Monday, February 03, 2020 9:17 AM

スポーツ界は対応苦慮 新型肺炎「何が有効か」

 スポーツ界が新型コロナウイルスによる肺炎拡大への対応に苦慮している。開幕まで半年を切った東京五輪の組織委員会は「中止は絶対ない。対策に万全を期す」とするが具体策は固まっていない。現場ではうがい、手洗い、マスク着用が励行されるが「何が有効かはっきりせず、それ以上できない」(ライフル射撃協会幹部)と、頭を抱える。感染を恐れファンとの接触を制限する動きも広がる。

 組織委幹部は「組織委内の感染阻止と本番での対応の二つに分けて対策を進める」と明かす。まずは職員の間での感染拡大を防ぎ、準備に支障を来さないようにすることが最初の課題だ。

 五輪期間中に主役である選手たちに感染が広がる事態を避けることはさらに重要だ。選手村での予防策については今後、国際オリンピック委員会(IOC)や世界保健機関(WHO)といった専門機関と緊密に協議していく方針だ。(共同)