Tuesday, February 04, 2020 9:22 AM
違法肉持ち込み罰金3倍に アフリカ豚熱の水際対策
農林水産省は4日、アジアで感染が拡大するアフリカ豚熱(ASF)の国内への侵入を防ぐ水際対策として、ウイルスが混入している可能性のある海外からの違法な肉製品や畜産物の持ち込みに対する罰金を大幅に引き上げる方針を固めた。個人は現行の3倍に当たる「300万円以下」とし、法人は50倍の「5000万円以下」とする。
空港や港で旅行客などの荷物を検査する家畜防疫官の権限も強化する。現行では持ち主が拒否すれば荷物を調べられないが、必要に応じて質問や検査、廃棄を強制的に行えるようにする。養豚場でアフリカ豚熱や豚熱(CSF)が発生した際に届け出を怠った農家に対する罰金も引き上げる方針で、家畜伝染病予防法の改正案を今国会に提出する。
これまで必要な検査なしに肉製品や畜産物を違法に持ち込んだ場合の罰則は「3年以下の懲役または100万円以下の罰金」となっていた。しかし、訪日外国人客の手荷物や旅行者の手土産としてウイルスに汚染された肉が持ち込まれ、餌として豚に与えられるなどのルートで国内での感染が起こる可能性があることから、罰金での対応を強化することにした。(共同)
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