Thursday, February 06, 2020 9:40 AM

クルーズ船外国人入国拒否 国内集団感染新たに10人

 安倍晋三首相は6日、香港発で近く日本に入港予定のクルーズ船「ウエステルダム」内で新型コロナウイルスによる肺炎を発症した恐れのある人が確認されたため、乗船している外国人の入国を拒否すると表明した。一方、厚生労働省は6日、集団感染があったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の検査で新たに10人を陽性と確認したと発表した。既に下船して発症した香港人男性を除き、同船の感染者は計20人となった。

 中国では感染による死者が計563人となり、感染者は計2万8018人に上った。感染が拡大する湖北省武漢市から邦人らを帰国させる日本政府のチャーター機第4便は6日夜、羽田空港を出発した。

 首相は首相官邸で全閣僚出席の同ウイルス感染症対策本部を開き、入国拒否を表明。入管難民法に基づく措置で、クルーズ船内は濃厚接触になりやすい状況にあるとして、異例の対応強化に踏み切った。首相は同様の事案が今後あった場合でも、乗船する外国人の入国を拒否すると明言した。政府関係者によると、ウエステルダムには日本人数人が乗っている。(共同)