Tuesday, February 11, 2020 9:30 AM

新型肺炎、死者1000人を突破 中国、感染は4万2000人超

 【北京共同=大沢心介】中国政府は11日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスによる中国本土の死者が1016人、感染者が4万2638人になったと発表した。中国メディアは被害が最も深刻な湖北省当局の幹部2人が免職となり、中央から派遣された幹部が後任に就いたと報道。共産党指導部は統制を強め感染の抑え込みを図るが、初動の遅れもあり難航している。

 死者数は10日に108人増え、1日当たりの死者数が初めて100人を上回った。感染の疑い例は2万1675人。死者、感染者が最も多い武漢市がある湖北省の死者は974人、感染者は3万1728人となった。

 中国メディアによると、湖北省衛生健康委員会のトップら2人が10日、免職になった。感染拡大を招いた責任を取らされたとみられる。

 後任には中国国家衛生健康委員会の副主任から湖北省幹部に今月転じたばかりの王賀勝氏が就任した。中央主導で早期の終息を実現させる構えだ。