Thursday, February 13, 2020 9:36 AM

比、防衛協定破棄に言及 米国との同盟弱体化必至

 【マニラ共同】フィリピンのパネロ大統領報道官は13日、ドゥテルテ大統領が、米側に破棄を通知した訪問軍地位協定に続き、米軍のフィリピン再駐留を事実上認める防衛協力強化協定を破棄する可能性に言及した。地元メディアに語った。両国の同盟関係弱体化は必至で、国内で政権批判の声が上がっている。

 フィリピンのロレンザーナ国防相は13日、同国内での米兵の法的地位を定める訪問軍地位協定が失効すれば「米国との軍事演習はやめることになる」との声明を出した。両国の軍事協力の後退は東南アジアの安全保障や、南シナ海を巡る米国と中国の勢力図に影響を及ぼす恐れがある。

 パネロ氏は、ドゥテルテ氏が「わが国は他国を永遠に頼りにすることはできず、自立しなければならない」と述べたとした上で、米比防衛協力強化協定も破棄する可能性があると語った。