Thursday, February 13, 2020 9:38 AM

「当選力」の見方が急変 序盤に沈んだバイデン氏

 【ワシントン共同】米大統領選の民主党候補指名争いは、12日までに終了した序盤2州の戦いで、トランプ大統領に勝てる「当選力」を前面に出してきたバイデン前副大統領の沈み込みが鮮明になった。初戦のアイオワ州党員集会で左派サンダース上院議員や最若手ブティジェッジ氏らが先行、長らくバイデン氏を最有力視してきた有権者が「他候補でも勝てる」との考えに急速に傾いたことが世論調査などから浮かび上がった。

 11日のニューハンプシャー州予備選を巡りワシントン・ポスト紙が12日伝えた出口調査によると、投票者の63%が候補者選びの決め手は「トランプ氏に勝てること」と回答。うちブティジェッジ氏に投票した人は最多の28%、サンダース氏が21%、クロブシャー上院議員が21%と続いた。バイデン氏は10%で5位だった。

 キニピアック大の全米世論調査では、「トランプ氏に一番勝てる候補は」との問いに対し、1月28日発表分までは一貫して民主党支持者の40%以上がバイデン氏を挙げていたが、予備選直前の10日発表の調査では27%まで落ち込み、24%まで上げたサンダース氏が肉薄した。3月から指名争いに本格参戦するブルームバーグ前ニューヨーク市長も17%に急伸し、3位に入った。