Friday, February 14, 2020 9:26 AM

日本の損失1400億円も 国際航空機関、新型肺炎で

 【ニューヨーク共同】国際民間航空機関(ICAO)は13日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大に伴う航空便減少が経済に及ぼす影響についての試算を発表した。今年の第1四半期に日本の観光関連の損失が約13億ドル(約1430億円)に及ぶ可能性があると明らかにした。中国人観光客の減少が主な要因だとしている。

 ICAOは、新型コロナウイルスによる経済への影響は2002〜03年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が流行した際よりも大きくなるだろうと指摘。当時と比べて中国と各地を結ぶ交通網は格段に発達しており、航空便の運航停止の規模も今回の方が大きいという。

 ICAOによると、これまでに約70の航空会社が中国本土と各地を結ぶ国際便の運航を停止。第1四半期に計1640万〜1960万人の旅客の減少が見込まれ、航空各社で計40億〜50億ドルの減収要因になると推測した。