Monday, September 26, 2016 10:23 AM

汚染対策の設計に盛り土 豊洲、11年3月の報告

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物下に盛り土がなかった問題で、土壌汚染対策工事の詳細設計を受注した地質調査会社「応用地質」(千代田区)が2011年3月、敷地全体で盛り土を実施すると記載した報告書を都に提出していたことが26日、分かった。

 同年6月に完成した豊洲の青果棟など建設工事の基本設計では、地下空間を設けることになっていた。都はこの間に設計が変更されたとみて、元幹部らの聞き取り調査で経緯を調べている。

 報告書によると、応用地質は10年12月〜11年3月、有識者による都の「技術会議」の委員に相談しながら詳細設計を実施。全体の施工計画では工期を1年8カ月とし、「砕石層設置工事が完了してから、埋め戻しを実施した後、盛り土をする」と明記していた。(共同)