Tuesday, February 18, 2020 9:42 AM

新型肺炎、アップル直撃 iPhone供給不足

 【ニューヨーク共同】アップルは17日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染拡大で、2020年1〜3月期の売上高予想を達成できない見通しだと発表した。主力の「iPhone(アイフォーン)」は主に中国で委託生産。アイフォーンの供給が不足していることに加え、中国市場で需要が落ち込んだ。新型肺炎は米経済をけん引するIT大手を直撃し業績を圧迫。日本を含め世界の主要企業に影響が拡大する恐れがある。

 アップルは1月28日、1〜3月期の売上高見通しを630億〜670億ドル(約6兆9000億〜7兆3000億円)と発表。前年同期比9〜15%増に相当する。

 アップルは17日「業務は再開され始めているが、予想したより通常の状態に戻るのが遅れている」と説明した。新たな業績予想は出さなかった。売上高の予想を下方修正するのは2年連続で、いずれも中国が要因だ。生産、販売ともに中国への依存度が高いことのリスクが浮き彫りとなった。