Tuesday, February 25, 2020 9:23 AM

乗客受け入れ施設に支援も 近くに小学校、保護者心配

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で新型コロナウイルスに感染した乗客計96人を、19〜20日に受け入れた愛知県岡崎市の藤田医科大岡崎医療センター。開院前で患者もいないことから「人道的観点」で受け入れを決めたが、向かいに小学校があり、保護者は児童への感染を心配する。一方、地元企業が食品を差し入れるなど支援の動きも広がりつつある。

 第1陣の32人が横浜港を出発した18日夜、市やセンターなどが開いた住民説明会は、定員96人の会場に約200人が集まった。センター向かいの小学校に通う娘(8)と参加した自営業の女性(37)は「近所なので心配。医療従事者を通じて感染が広がることはないのか」と話した。21日夜、保護者向けに開いた説明会では「学習塾で小学校をやゆされた」など、いじめを懸念する声も。

 センターで乗客らは4、5階の個室で過ごし、フロア外への移動は認められていない。対応する医療従事者は10人程度に限り、感染管理専門チームの指導の下、防護服やフェイスシールドを着用。発症者搬送用の救急車は2台を専属とするなど感染拡大防止に努める。(共同)