Tuesday, September 27, 2016 10:08 AM

コロンビア、国民投票焦点 和平合意に反対も

 コロンビア政府と左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)が26日、和平の最終合意文書に署名したことで、合意を認めるかどうかを問う10月2日の国民投票に焦点は移る。承認される見通しだが、強硬な反対意見もあり、賛否が僅差だったり投票率が低かったりした場合、今後の和平プロセスの履行に支障を来す可能性もある。

 地元メディアによると、和平合意を有効にするには有権者約3490万人の13%に当たる約454万人の賛成が必要。ハードルが低い上、最近の世論調査では賛成54%、反対34%で、承認は確実視されている。

 しかし、テロや誘拐を繰り返してきたFARCへの嫌悪感は根強い。署名式典が行われた北部カルタヘナ郊外では26日、約2000人が和平合意反対デモを行い、「サントス大統領は裏切り者だ」などと気勢を上げた。(共同)