Tuesday, September 27, 2016 10:08 AM

増産凍結へ綱引き活発化 OPEC会合前に産油国

 石油輸出国機構(OPEC)が28日に開く非公式会合を前に、原油価格の上昇を狙った増産凍結を巡り産油国の綱引きが活発化している。協議の鍵を握るイランが会合に出席。世界2位の産油国でOPEC非加盟国のロシアも巻き込んで打開策を見いだしたい構えだ。

 「OPEC全加盟国が合意すれば非加盟国、特にロシアの支持を得られる可能性が高い」。欧米メディアによると、アラブ首長国連邦のスハイル・エネルギー相は26日、主要産油国が4月にまとめられなかった増産凍結に強い意欲を示した。

 OPEC会合に加わる予定のロシアのノバク・エネルギー相も地元メディアに対し協調行動を取る用意があると応じた。こうした増産凍結への機運の高まりを受け、26日のニューヨーク原油先物相場は反発し、前週末比1.45ドル高の1バレル=45.93ドルとなった。(共同)