Tuesday, May 13, 2025 7:00 AM
吉利集団、傘下ジーカーの非上場化を提案
中国の自動車大手ジーリー・ホールディング・グループ(吉利集団)は、2024年5月にニューヨーク証券取引所に上場させた高級EVブランド「ジーカー(Zeekr)」を再び非上場化するため、22億ドルを支払って株式を購入する提案を行なった。競争の激化を避けるのが理由。
インサイドEVsによると、中国のSNS微信が伝えたところでは、ジーカーの発行済み株式総数の約65.7%を保有する吉利の李書福CEOが、残りの株式を買い取ってジーカーを非上場化する提案をした。氏は、この動きによって社内管理が促進され、経営資源を効率的に集中でき、吉利全体の国際競争力を高められると考えている。
ロイターの計算によると、残りの34.3%株式を取得するには、吉利は22億ドルを支払う必要がある。
ジーカーの「007 GT」や領克(リンク=Lynk & Co)の「Z20」といったモデルはそれぞれ優れた製品だが、吉利の多くのブランド構成は明確とは言い難い。最近はジーカーとリンクが単一グループに統合されたが、吉利グループ全体でより一層の統合が必要なのは確実とみられている。
ジーカーは吉利グループでEV開発の中核を担っており、ブランドを超えた提携が進めばより優れた開発につながる可能性がある。少なくとも非上場化すれば株主の意向を気にする必要はなくなる。李CEOは、非上場化しても米国および国際金融市場との協力と協調は続けると話している。