Thursday, May 01, 2025 6:52 AM

ジェンテックス、中国向けミラー生産を停止

 自動防眩(ぼうげん)式ルームミラー大手ジェンテックス(Gentex、ミシガン州)は、中国市場の現在の関税や将来予想されるその上昇を理由に、中国向けのミラー生産を停止した。

 オートモーティブ・ニュースによると、その結果、中国の取引先の多くは同社への注文をキャンセルまたは一時停止したという。スティーブ・ダウニングCEOが最近の決算関連の電話会見で語った。

 ジェンテックスは米中の追加関税の影響により、2025年の売り上げ予想を下方修正し、26年に関しては従来の予想を取り下げて、全体的な状況が明確になった時点であらためて発表する予定だという。

 25年1〜3月期の中国へのミラー出荷額は約4300万ドルだった。25年の対中売上高予想は、従来より約1億ドル少ない5000万〜1億2000万ドル。25年の主要市場の売上高予想は、1月に発表した24億〜24億5000万ドル(中国も含む)から、21億〜22億ドル(中国を除く)に修正した。予想の更新は、現在の乗用車生産予測、25年1〜3月の実績、現在の関税環境に基づいて行なった。

 ダウニングCEOは「年間売上高への影響度は、当社の輸出品に対する対抗関税で対中販売がどの程度制限されるか、また、当社の自動車メーカー顧客や消費者が追加関税のためにどの程度の追加コストを払うことになるかにかかっている。関税は逆風となるだろうが、製品ポートフォリオと開発中の新技術は、今後5年間で強力な収益の成長もたらすと信じている」と話している。