Thursday, May 01, 2025 6:52 AM
東芝とIAV、自動運転システムの仮想検証サービスを共同開発へ
東芝デジタルソリューションズ(神奈川県)とドイツのIAVグループは、自動運転機能(AD/ADAS)の仮想検証サービスの共同開発に合意した。
グリーンカー・コングレスによると、共同開発では、IAVが開発した生成AI(人工知能)によるテストシナリオ生成ソリューション「Mela」人工知能(AI)と、東芝デジタルソリューションズが提供する分散・連成シミュレーションプラットフォーム「VenetDCP」を組み合わせて、世界最先端の自動運転システム仮想検証サービスの共同開発とグローバル展開を目指す。特にレベル3以上の高度な自動運転機能における将来の国際認証およびホモロゲーション(認証プロセス)の共通ルールと共通基盤づくりを、共同で進める。
近年、自動車を含むモビリティー分野では自動運転やコネクテッド化が急速に進んでいる。同時に、設計データやノウハウをサイバー空間で共有し、バーチャルプロトタイピングを可能にするモデルベース開発もより高度化、複雑化している。こうした背景から、AI大規模言語モデルによって生成される現実的なシナリオに基づき、多様なモデルやシミュレーションツールを連携させる高度な自動車検証プラットフォームの開発が不可欠となっている。
IAVと東芝は、すでに初期プロジェクトで協力し相互信頼と技術的整合性の強固な基盤を築いている。両社の提携の中心的要素は、国境を越えた方法論とデジタル製品開発に関するノウハウや視点の共有にあり、国際的に意義のある共同開発体制の促進が期待されている。