Monday, March 09, 2020 10:32 AM

人の密集、回避継続を 「瀬戸際」持ちこたえる

 新型コロナウイルスの拡大防止策を検討する政府の専門家会議は9日、「爆発的な感染拡大には進んでおらず、一定程度は持ちこたえているが、警戒を緩めることはできない」と指摘した新見解を発表した。集団感染が起きやすいとされるライブハウスやジムなど人が密集する場所に行くのを引き続き避けるよう呼び掛けた。

 専門家会議が「1〜2週間が急速な拡大か終息かの瀬戸際だ」と警鐘を鳴らしてから9日で2週間を迎えた。見解は、政府が10日にとりまとめる第2弾の緊急対応策や、大規模イベントの自粛を継続するかどうかを決める判断の材料となる。

 見解では、国内状況について、海外のような爆発的感染には進んでいないと指摘。①感染者集団(クラスター)の早期発見・早期対応②医療提供体制の強化③市民の行動変容ーの三つを柱とした戦略を当面の間、維持するべきだとした。(共同)