Tuesday, September 27, 2016 10:21 AM

「基礎工事で盛り土せず」 豊洲、部門間で連携不足

 豊洲市場(東京都江東区)の建物下に盛り土がなかった問題で、土壌汚染対策を担当した土木部門の元幹部らが都の調査に「基礎工事のため盛り土はしなかった。その後、建築部門が埋めると思っていた」などと説明していることが27日、都幹部への取材で分かった。

 一方、建築部門の元幹部らは「盛り土がないので、地下構造物を造るしかないと考えた」などと話しているという。都は、土木と建築の両部門の連携が不足した結果、地下空間を設置することになった可能性があるとみて経緯を調べている。

 土壌汚染対策工事の詳細設計を受注した地質調査会社「応用地質」(千代田区)が2011年3月、敷地全体で盛り土を実施すると記載した報告書を都に提出。ただ報告書には、基礎工事のために掘削する部分は除くとも記されていた。(共同)