Monday, March 16, 2020 9:50 AM

ゼロ金利、1%緊急下げ 4年ぶり、量的緩和も

 【ワシントン共同=藤原章博】連邦準備制度理事会(FRB)は15日、1%の緊急追加利下げを決定したと発表した。主要政策金利を年0〜0.25%とし、事実上のゼロ金利政策を導入。新型コロナウイルス感染症による景気悪化を防ぐのが狙い。1%は異例の大幅利下げ。ゼロ金利政策の導入は2015年末以来、4年3カ月ぶり。同時に市場に大量の資金が出回るようにする量的金融緩和政策の実施も決める異例の対応に踏み切った。日銀は18、19日に予定していた金融政策決定会合を16日に前倒しし開催。

 日米欧などの6中央銀行は15日、ドル資金供給の強化で協調行動を取ると発表した。FRBは量的緩和策として今後数カ月で少なくとも米国債を5000億ドル(約53兆2000億円)、住宅ローン担保証券(MBS)を2000億ドル購入する。利下げは16日付。

 臨時の連邦公開市場委員会(FOMC)を開いた。3日に0.5%の緊急利下げを決めたばかりだが、先行き不安を鎮めるには17、18日に予定していた定例会合を待たずに臨時会合を再び開催して追加緩和策を講じる必要があると判断した。