Monday, March 16, 2020 9:52 AM

トランプ氏、強気一辺倒 感染急増、専門家は危機感

 【ワシントン共同】トランプ大統領は15日、新型コロナウイルスの感染拡大について「事態を完全に掌握できている」と述べ、再選を目指す11月の大統領選に向け強気一辺倒の姿勢を見せた。ただ国内の感染者数は3000人を突破。検査態勢拡充により今後さらに増える見込みで、専門家は「正念場はこれからだ」と危機感を強めている。

 トランプ氏は15日、感染対策の進捗状況を説明するホワイトハウスでの記者会見の冒頭、米連邦準備制度理事会(FRB)による事実上のゼロ金利政策導入を取り上げ「とてもうれしい」と繰り返した。感染拡大防止より、実績が好調だと訴えたい経済への影響回避に関心を寄せる姿勢をあらわにした。

 だが、ニューヨーク・タイムズによると、15日時点で米国の感染者は計約3500人となり、10日の1000人超から3倍以上に急増。全米50州のうち49州で確認され、死者も60人以上に上る。