Tuesday, March 17, 2020 10:24 AM

米、対応遅れに知事怒り 統一政策なく現場混乱

 【ニューヨーク、ワシントン共同】新型コロナウイルスの感染が拡大する米国で、トランプ政権の対応が遅いとして州知事らが反発し怒りを募らせている。各州は独自に外出禁止や店舗の営業制限などの対策を打ち出しているが、州ごとに内容やタイミングがばらばらで現場は混乱。統一した対応を求める声が強まっている。

 「明確な指示もなく道筋も示されない。大混乱だ」。感染者が急増するニューヨーク州のクオモ知事は16日の記者会見で、政権の対応にいら立ちをあらわにした。

 クオモ氏は以前から、感染抑止には広域的な取り組みが必要で、連邦政府が主体的な役割を果たすべきだと主張してきた。怒りの背景には、国家非常事態を宣言しながらも、政権が統一した対策を示さないことへの不満がある。