Wednesday, March 18, 2020 10:26 AM

バイデン氏、指名濃厚 米民主予備選、3州制す

 【ワシントン共同】11月の米大統領選に向けた民主党候補指名争いで、フロリダ、イリノイ、アリゾナの3州で17日、予備選が実施され、米主要メディアによると中道バイデン前副大統領(77)が3州全てを制した。いずれも得票率で左派サンダース上院議員(78)を大きく引き離しており、これまでの獲得代議員数も踏まえ指名獲得が濃厚な情勢になった。今後、サンダース氏の撤退表明の時期が焦点になりそうだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大でトランプ政権が日々対応に追われる中、撤退時期はトランプ大統領からの政権奪還を狙う民主党側の本選に向けた選挙態勢構築にも大きく影響する。米メディアによると、サンダース陣営は18日「支持者と運動の在り方について話し合う」と表明、撤退の是非には言及しなかった。

 米メディアによると、フロリダは開票率93%で、バイデン氏が61.9%、サンダース氏が22.8%を得票。イリノイは開票率97%でバイデン氏が59.4%、サンダース氏が35.7%を得票。アリゾナでも差が大きく開いた。