Friday, March 20, 2020 10:22 AM

東京五輪の聖火、日本到着 「復興の火」被災地で披露

 東京五輪の聖火が20日、特別輸送機でギリシャから宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着した。聖火は、東日本大震災で甚大な被害を受けた石巻市で「復興の火」として一般展示が始まった。21〜25日に宮城、岩手、福島各県を巡回。聖火リレーは26日に福島県でスタートする。

 新型コロナウイルスの影響で、到着式や展示イベントでは規模縮小が相次いだ。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は19日、開催に関し「違うシナリオは検討している」と述べ、通常開催以外の可能性に言及した。

 聖火は20日午前、予定を早めて松島基地に到着した。共に五輪3連覇を達成した柔道男子の野村忠宏さんとレスリング女子の吉田沙保里さんが聖火リレーのトーチを使い、聖火皿に点火。暴風警報が発令される中、空自のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が基地上空に描いた五輪マークは、強風のためすぐに流された。(共同)