Thursday, April 02, 2020 10:59 AM

米、1州が民主予備選強行 外出禁止でも、15州は延期

 【ワシントン共同】米大統領選に向けた民主党候補指名争いで、新型コロナウイルス感染拡大を受け、15州と1自治領が予備選・党員集会を延期する中、ウィスコンシン州は外出禁止令を出しながらも7日に直接投票を実施する。「健康か投票の権利か」の選択を強いると批判が出ており、延期などを求める訴訟が起きている。

 3月下旬から5月に予備選を予定した州が次々と延期し、完全に郵送投票に変更した州もある。

 一方、ウィスコンシン州のエバーズ知事(民主党)は当初「民主主義の重要性」を説いて投票実施を進めたが、感染者急増で方針転換。手続きを一部省略した完全郵送投票への移行を承認するよう州議会に求め、共和党が主導権を握る州議会が拒否し、宙に浮いた状態となった。議会側は知事が当初から延期に動かなかったことが問題だと批判している。