Friday, April 03, 2020 9:51 AM

対ウイルスで国際協調決議 国連、オンラインで採択

 【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)は2日、新型コロナウイルスの世界的流行への対応として「国際協調と多国間主義」の重要性を再確認する決議案を採択した。新型ウイルスの感染が拡大しているニューヨークの国連本部の議場には集まらず、オンラインで採決した。

 総会では通常、多数決か議場の総意により決議を採択する。今回の採決ではムハンマドバンデ議長が3月30日、決議案を193カ国の国連代表部に送付し、72時間以内に異議が出なかったため、2日夕に採択となった。

 日本を含む130カ国以上が共同提案国に加わった。ロシアなど数カ国は、新型ウイルスに「良き隣国として」立ち向かうため、国連安全保障理事会の決議に基づかない一方的な制裁を控えるよう求める決議案を提案したが、否決された。