Monday, April 06, 2020 10:16 AM

トランプ氏、未承認薬に執着 安全性や副作用の懸念も

 【ワシントン共同】トランプ大統領が新型コロナウイルス感染症の治療を巡り、既存のマラリアの薬が有望との主張を続けている。有効性は立証されておらず未承認のため安全性や副作用の懸念が指摘されているが、5日の会見でも「試してみればいい。効かなくても失うものはない」と執着する姿勢を見せた。

 ジョンズ・ホプキンズ大の集計によると、米国の感染者は約33万7000人、死者は約9600人。

 トランプ氏が推奨しているのはクロロキンとヒドロキシクロロキン。長年マラリアの治療などに使われており、危険性は低いとの見立てだ。フランスなどで有効性を示唆する研究報告があり、3月半ばの会見で突然「局面転換になるかもしれない」とアピールした。食品医薬品局(FDA)は3月末、医師の判断で感染者に処方できるよう、緊急使用を認めた。