Wednesday, April 08, 2020 10:38 AM

五輪強化拠点の利用中止 NTCなど5月6日まで

 日本スポーツ振興センター(JSC)は8日、政府の緊急事態宣言を受け、五輪・パラリンピック選手の強化拠点である東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)と国立スポーツ科学センター(JISS)の利用を中止したと発表した。期間は同日から5月6日まで。

 宿泊棟の利用者には今週中を目安に退去を求める。日本オリンピック委員会(JOC)は寄宿制で有望選手を育成するエリートアカデミーの選手を自宅に戻す方針を固めた。体操や柔道の一部の有力選手も滞在していたが、今後は自身や所属先で練習場所を確保する必要に迫られる。

 ボートの戸田艇庫(埼玉県戸田市)の利用も中止した。JISSで行っている医療面、栄養面の選手サポートは電話、メールでの実施を続ける。都内にある国立競技場や国立代々木競技場、秩父宮ラグビー場なども中止対象に含まれている。JSCは在宅勤務などを進めるため、ドーピング対策の通報窓口、暴力や不正行為の相談窓口で新規受け付けを取りやめる。(共同)