Thursday, April 09, 2020 10:18 AM

広がる過去試合の無料動画配信 外出制限の在宅ファンが歓迎

 新型コロナウイルス感染拡大で外出を制限する国が世界的に多くなる中、自宅にとどまるスポーツファンに無料で動画を配信する動きが広がっている。スケートや体操、バスケットボールの国際競技連盟(IF)は過去の世界選手権やワールドカップ(W杯)の試合映像をインターネットで提供。「元気が出る」「自宅待機がより幸せになる」と歓迎の声が上がっている。

 国際スケート連盟(ISU)は2018年にミラノで開催された世界選手権の全種目とエキシビションの映像を公開し、宇野昌磨(トヨタ自動車)が銀メダルを獲得した男子や、樋口新葉(明大)が2位、宮原知子(関大)が3位に入った女子の再生数は3万回を超えた。ISUは「ファンからポジティブな反応があった」として、19年大会を15〜23日に追加で公開することを決めた。体操やバスケットボールも過去の試合や名場面が好評を得ているようだ。

 サッカーのフランス1部リーグでネイマール(ブラジル)らが所属する強豪パリ・サンジェルマンは、欧州チャンピオンズリーグ(CL)を含む直近2シーズンの試合映像を無料で提供し、野球の大リーグ機構(MLB)は当初の開幕予定日だった3月26日に全30球団の過去の名試合を無料配信した。(共同)