Monday, April 13, 2020 10:39 AM

北朝鮮、コロナで内向き 対米担当高官は中枢留任

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は国会に当たる12日の最高人民会議に出席せず、外交方針の発表はなかった。米国は新型コロナウイルス対応に追われ、非核化交渉再開のめどは立たない。北朝鮮も当面は国内での新型コロナ封じ込めと経済再建を優先する構えとみられる。

 政権中枢の国務委員会人事では米国通の李容浩前外相を解任し、代わりに軍出身の李善権外相を起用。同時に、これまで対米交渉を率いてきた実力者、崔善姫第1外務次官は留任した。

 北朝鮮は3月以降、4回にわたり弾道ミサイルを発射したが、短距離にとどめている。金正恩氏の妹、金与正党第1副部長の談話などでトランプ大統領と金正恩氏の個人的な関係は良好だとも強調。極端な軍事挑発は控え、11月の米大統領選の行方を見極めようとしているようだ。