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Tuesday, April 21, 2020 10:18 AM

中国弁護士「妻子会えず」　当局、感染口実に行動制限

　【北京共同】中国で国家政権転覆罪に問われ服役し、5日に刑期満了で出所した人権派弁護士、王全璋氏（44）が21日までに、共同通信の電話取材に応じ、自宅のある北京に戻れず、妻子に会えないと語った。出所後も新型コロナウイルスの感染症対策を口実に、当局から行動が制限されているとして強い懸念を示した。王氏によると、出所後に日本メディアの取材に応じるのは初めて。

　王氏は、習近平指導部が2015年7月に一斉拘束した人権派弁護士の一人。19年に懲役4年6月の実刑判決を受けた。拘束後、長期間にわたり安否が不明だったため国際社会からも注目されており、米国務省も20日声明を出し、王氏の移動の自由を認めるよう中国政府に求めた。

　王氏は今月5日に収監先の山東省臨沂市の刑務所を出所後、感染症対策として山東省済南市で隔離措置を受けた。王氏によると、20日に隔離が解かれたが、当局が手配したとみられる数人の警備員に見張られ「行動は自由ではない」という。