Wednesday, April 22, 2020 9:55 AM

人の間隔詰まると腕輪が警告〜フォード、工場再開に向け準備

 現在、閉鎖している工場の再開に備えて、フォードでは、装着型のソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)維持装置をテストしている。

 ブルームバーグ通信によると、労働者が同僚との安全な距離を保ちながら作業できるよに設計されたリストバンド型の機械で、互いの距離が6フィートより短くなると振動する。

 ミシガン州プリマスの工場で少人数のボランティアが実験を行っている。フォードは早ければ5月にも生産を再開する予定で、この装置は、さまざまな新しい安全手順の1つになる可能性がある。

 施設に入る労働者全員を赤外線カメラでスキャンし、熱がないか検査する予定で、マスクやプラスチックのフェイスシールドも提供するなど、全米自動車労働組合(UAW)と連携して労働者の安全確保策を考えている。

 フォードは、病院向けに人工呼吸器などの医療用品を作っている。作業を行う工場では、労働者に毎日オンラインで健康状態調査に答えることなどを義務付けており、こうした新しい安全手順は、自動車や部品製造を再開した後の同社工場にも導入される見通しだ。