Monday, June 02, 2025 7:54 AM
「車も部品も米国で造れ」〜大統領、テスラ含むメーカーに
トランプ大統領は5月30日、テスラを含む米国の自動車メーカーは、部品を含めて車両をすべて米国内で製造しなければならないと述べた。ロイターが伝えた。
トランプ氏は同日、政権の上級顧問を務めた電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスクCEOがホワイトハウスで勤務する最終日を記念して大統領執務室で記者会見を開いた。その際、他国から自動車部品を輸入しているテスラなどの企業に関税が悪影響を及ぼしているという質問に対して、上記の発言があった。
発言の中でトランプ氏は、マスク氏と絡めて「彼は最終的に車全体を米国で製造することになるだろう。ほぼそうなるだろう」と語り、「すべてのメーカーも部品を米国で製造するだろう」と続けた。
トランプ氏はさらに「以前はカナダ、メキシコ、欧州で部品を製造し、それがあちこちに送られ、一体何が起こっているのか誰も分からなくなっていることに私は不満を感じていた」と述べた。 「しかし今後1年間で、メーカーはすべてを米国内で製造しなければならない。それが私たちの望みだ」
トランプ政権は今年、輸入車と自動車部品に25%の追加関税を課した。自動車業界はこれがサプライチェーン(供給網)を混乱させ、自動車価格の上昇につながると主張している。
米国の多くの自動車メーカーが国外で製造された車両を輸入しているのに対し、テスラは国内でEVを製造している。しかし主要部品の多くは輸入に頼っている。