Thursday, April 23, 2020 10:05 AM

中国、WHOに3000万ドル寄付 国際協力強調、米けん制

 【北京共同】中国外務省の耿爽副報道局長は23日、新型コロナウイルス感染症の対応のため、世界保健機関(WHO)へ3000万ドル(約32億円)を寄付すると発表した。既に2000万ドルを寄付している。トランプ大統領がWHOへの資金拠出を停止する方針を示す中、国際協力を重視して「多国間主義を守る」姿勢を示し、米国をけん制した。

 耿氏は記者会見で、トランプ氏によるWHO批判を念頭に「感染症が発生して以降、テドロス事務局長の下でWHOは職責を積極的に履行し、重要な役割を発揮してきた」と指摘。WHOの立場は「客観的で公正、科学的」だとも述べた。

 中国の寄付はWHOへの信頼を示し、世界の感染症対策に貢献するためだと表明。発展途上国の公衆衛生の取り組みを支持するとも強調した。