Friday, May 08, 2020 10:19 AM

米政権の司法介入に懸念 「大統領のため隠蔽」

 【ワシントン共同】米司法省がトランプ大統領の意に沿う形で元大統領補佐官フリン被告の起訴を取り下げたことで、政権による司法介入への懸念が改めて強まっている。ペロシ下院議長(民主党)は7日の声明で、バー司法長官を「司法の政治化に際限がない。大統領のために隠蔽を続けている」と非難した。

 ペロシ氏はフリン元補佐官に関し「圧倒的な証拠を前に連邦捜査局(FBI)に対し、うそをついたことを認めた」と指摘。起訴撤回は独立した特別検察官の捜査結果を覆すことであり「前例がなく、法の支配を無視している」と強調した。

 米メディアによると、起訴取り下げを前にフリン元補佐官を捜査してきた検事が自ら担当を外れた。取り下げに反発したとみられている。