Thursday, September 29, 2016 1:06 PM
気温上昇2度、50年にも パリ協定の対策強化を
地球温暖化防止のためのパリ協定が守られても、2050年には産業革命前からの気温上昇が2度に達してしまう可能性が高いとする報告書を、英国や米国、オーストリアなど7人の温暖化研究の専門家グループが29日発表した。
気温上昇を2度未満に抑えるのはパリ協定の重要な目標。著者の一人で気候変動に関する政府間パネル(IPCC)元議長のロバート・ワトソン博士は「パリ協定は重要な一歩だが、2度目標を達成するには、現在の努力を2倍、3倍に高める必要がある」と述べた。
専門家グループがパリ協定に基づいて162の国などが提出した温室効果ガスの削減目標を分析すると、全ての削減が実現しても30年の世界の排出量は二酸化炭素(CO2)換算で540億トンと、現在と同レベルにとどまることが判明。温室効果ガスの影響は大気中で長く続くため、50年の気温上昇は2度を超える。(共同)
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