Thursday, May 14, 2020 10:27 AM

休校96%、6月までに再開 全国の小中高など、文科省

 文部科学省は13日、新型コロナウイルス感染拡大の影響による全国の小中高校、特別支援学校などの休校状況をまとめ、11日時点で休校している公立校のうち96%が6月1日までに学校活動を順次再開する見通しだと発表した。休校は長期化しており、学校関係者は子どもたちの学びの遅れ解消を急ぐ。一方、緊急事態宣言の解除との兼ね合いがあり、地域によっては流動的な要素も残る。

 文科省は13日、再開時期が全国でばらつくことを踏まえ、高校入試では地域の事情に応じ、出題範囲などを配慮するよう求める通知を都道府県教育委員会に出した。多くのスポーツ大会や文化団体の催し、資格検定試験が中止となり、これらの記録がないことで受験生が不利益を被らないような措置も必要だとした。

 文科省によると、29都道府県が5月いっぱい、9県が5月中下旬までの休校を予定。7県は学校を再開しており、2県は当面休校を延長する。29都道府県のうち愛知県は調査後、県立高や特別支援学校の休校期間を短縮し、25日から授業を再開すると表明している。(共同)