Friday, September 30, 2016 10:22 AM

麻薬中毒者「喜んで虐殺」 フィリピン大統領、ヒトラーを例に

 フィリピンのドゥテルテ大統領は30日、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーを持ち出し「ヒトラーはユダヤ人を300万人殺した。フィリピンには300万人の麻薬中毒者がいる。私は彼らを喜んで虐殺しよう」と述べた。南部ダバオで記者団に語った。

 実際には、ナチスのユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)では約600万人が犠牲になったとされ、事実誤認とみられる。麻薬犯罪対策に「ユダヤ人絶滅政策」を進めた人物を引き合いに出したことで、ユダヤ系団体などからの反発は必至だ。

 ドゥテルテ氏はさらに「ドイツにヒトラーが現れたのなら、フィリピンにも現れるだろう」と自身をヒトラーになぞらえた上で、「この国の問題を片付けて、次世代を地獄から助け出したい」と続けた。(共同)