Friday, September 30, 2016 10:25 AM

ロシア軍空爆で9364人死亡 シリア軍事介入から1年

 シリア人権監視団(英国)は30日、ロシアが昨年9月30日にシリア軍事介入に踏み切ってからの1年間で、ロシア軍の空爆によって計9364人が死亡し、うち3804人が民間人だったとの集計を発表した。シリア国内の協力者からの情報を集約した。

 航空機の形態や使用される爆弾の種類などからロシア軍の空爆と特定したという。シリアのアサド政権を支援するロシアは、「イスラム国」(IS)などイスラム過激派が空爆対象だと主張しているが、多数の民間人が巻き添えになっている実態が示された。

 集計によると、ロシア軍の空爆でISの戦闘員2746人が死亡。また米国などが「穏健な反体制派」として支援する組織や、これと一部共闘する国際テロ組織アルカイダ系の過激派「ヌスラ戦線」(「シリア征服戦線」に改称)の戦闘員ら計2814人も死亡した。(共同)