Wednesday, May 27, 2020 11:33 AM

コロナ不況に117兆円 雇用維持、企業支援を強化

 政府は27日、一般会計歳出総額31兆9114億円となる2020年度第2次補正予算案を閣議決定した。25兆6000億円だった1次補正を抜き、補正予算としては過去最大となり、民間投資を含めた事業規模は117兆1000億円程度に達する。新型コロナウイルスによる経済危機を克服する追加対策として、雇用維持や企業の資金繰り支援を強化する。政府、与党は6月8日の国会提出、同12日までの成立を目指す。

 財源は全額を国の借金である国債で賄う。新規国債発行額は当初予算と1次補正を合わせた20年度全体で過去最大の90兆2000億円に上り、歳出の56.3%を借金で賄うことになる。借金の比率が半分を超えるのはリーマン・ショック後の09年度以来、11年ぶり。歳出の合計は160兆3000億円に膨らむ。

 麻生太郎財務相は閣議後の記者会見で「リーマン・ショックを上回る大きな危機が来ていると覚悟を決めて日本経済を守り抜く」と説明した。(共同)