Friday, September 30, 2016 10:26 AM

対キューバ経済制裁違反か トランプ氏に疑惑浮上

 大統領選の共和党候補トランプ氏が経営していた会社が1990年代後半、キューバでビジネス機会を探るため、コンサルタント会社を通じて約6万8000ドル(約690万円)を使い、米国の対キューバ経済制裁に絡む法律に違反していた疑いがあることが29日分かった。ニューズウィーク誌電子版が報じた。

 違法行為があったとしても時効が成立し、トランプ氏に刑事訴追の不安はない。しかし、禁輸破りだとして重要州フロリダなどに多いキューバ系移民が反発、支持率に影響する可能性がある。

 トランプ陣営はコンサルタント会社に金を支払ったことを認めた。民主党候補クリントン氏は29日「米国の外交政策をばかにした」とトランプ氏を批判。クリントン陣営は声明で「トランプ氏が常に国益よりもビジネスを優先させることを改めて示した」と非難した。(共同)