Friday, September 30, 2016 10:26 AM

安全装置不備に疑問の声 鉄道会社、事故防げず

 ニューヨーク市に隣接するニュージャージー州の駅に29日に列車が突っ込んだ事故で、鉄道各社が安全のため速度超過などを防ぐ制御装置の導入を長年求められながら、先送りし続けてきたことが事故につながったのではないかとの声が米メディアなどから出ている。

 同州のクリスティー知事や運輸安全委員会(NTSB)幹部の29日の記者会見では、列車を運行するニュージャージー・トランジット鉄道が「ポジティブ列車制御」(PTC)を導入していれば、事故は防げたのではないかという質問が相次いだ。

 NTSB幹部は「その点についても調べる。私たちは40年間、PTC(や同様の効果がある安全装置)の導入を求め続けている」と強調した。(共同)